2016年12月 南ドイツの旅
社会公共政策部の田中です。
ドイツ南部のベルクフュレンという町で行われた国際会議に出席するためドイツに出張しました。国際会議とはいっても、各国の専門家が十人程参加するだけの小グループでの会議です。ITSで用いる通信に関する国際標準化を議論する会議で、現在ISO標準として検討中のドラフト(規格案)文書に関する審議を行いました。今回の会議では、私がエディタを担当している技術文書について、発行に向けた最終確認なども実施しました。
会議が行われたベルクフュレン自体は小さな町ですが、10キロほどのところにウルムという街があります。ウルムは、アインシュタインの生地としても知られているほか、世界一高いという大聖堂(162m)があります。地元のドイツ人専門家の案内でウルムに出かけることができました。大聖堂の塔には登ることもできるとのことで、700段以上ある狭い、そして上部では吹きさらしの螺旋階段をヘトヘトフラフラになりながら上りました。
さて、12月のドイツといえば、クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)。ドイツ各地の150もの都市で開催されるそうです。ここウルムでも、世界一の大聖堂の前の広場で開催されていました。
クリスマスの飾り、雑貨、アクセサリー、お菓子やパンなどの店が軒を並べています。また、マグカップ入りのホットワインやホットサイダーも売られています。カップはウルムの街の絵柄がついたウルムのクリスマスマーケットのオリジナルのもので、そのまま持ち帰ることができます(返却すればデポジットを返してもらえます)。帰国後にはさっそく我が家の朝の食卓に並ぶことになりました。
クリスマスマーケットに限らず、真冬に冷え込んだドイツの街を歩くと、街角に必ずと言っていいほどホットワインの屋台があります。シナモンや八角などのスパイスを入れてワインを沸騰させたもので、とても温まります。 厳しい冬の気候がなせる酒の飲み方ですね。