グリーントランスフォーメーションチーム
算出する事業者にも寄り添う制度運用
その達成には、あらゆる事業活動における温室効果ガス排出量の把握と、削減への取り組みが必須だ。
事業者が、国内における排出量を報告する制度が、あらためて注目されている。
サステナビリティ事業部
グリーントランスフォーメーションチーム
2019年入社
情報学部 経営情報学科 卒
2010年から三菱総合研究所で、派遣社員として本件に従事。その後、転属、正社員登用を経て、現在本プロジェクトのリーダーへ。この自身の経験から「やる気が人生を変える」がモットーに。プライベートでは英語習得に挑戦し、現在は国際交流を楽しむまでに。
サステナビリティ事業部
グリーントランスフォーメーションチーム
事業リーダー
2014年入社
都市教養学部 都市政策コース 卒
中学・高校ではバトントワリング、大学時代はストリートダンスを楽しむ日々。さらに、社会に出てからは国内・国外を問わず、ダンスフェスに行くのが趣味に。最近は音楽配信サイトでの良曲発掘や、フェスの配信動画の視聴に勤しんでいる。
01
プロジェクトの背景
どこで、どれくらい出ているか分からなければ、
排出削減への取り組み方も分からない
国内の企業等が、その事業活動を通じて直接的・間接的に排出する温室効果ガスの削減に、自ら取り組むことが重要だ。そこで、企業が自ら行う取り組みへの気運醸成を目的に、自らの排出量を把握し報告するよう、平成17年の「地球温暖化対策の推進に関する法律」(通称:温対法)改正の際、新たに『温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度』が導入された。
この制度では、毎年約14,000の事業者から報告される排出量を国が集計・公表しており、この情報は自治体の施策やESG投資※の情報として活用されることが期待される。この制度の運用全般に関わっているのが瀧本・安西の2名である。
※従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資。
どのような調査が行われるのか。
つまり、各々で排出される温室効果ガスの排出量を算出していただき、それをプロジェクトで集計しているということか。
02
制度の実態/MRAの役割
排出量の算出作業を、正確にするため、改善するために
温室効果ガスを削減するといっても、一般の人たちにとっては「二酸化炭素を出さない」といったイメージしか、すぐには浮かばないかもしれない。まして算出するとは、何をどの程度明らかにすればいいことなのだろう。
「事業者が算定したデータが、各所管省庁を経由してMRAに届きます。ただ、そのデータには昨年度と比べて桁が跳ね上がっているなど、追加の確認が必要な箇所が含まれています。それを私たちが経験値から見つけ出して、各所管省庁へ再チェックをお願いしています」
どのくらいの規模で集計を行っているのか。
調査業務の、一番大変なところは。
03
プロジェクトの成果と展望
継続することで蓄積するノウハウ、そして新たな試みも
MRAは、この制度がスタートした2006年から運用に関わっている。毎年、入札が行われるものの、継続して受注できている理由はどこにあるのか。そして、今後については。
そういった、クライアントからの信頼が重要だと。
「そして、この気候変動対策に関する幅広い分野での調査・研究から得た経験やノウハウをさらに活かしたいと考えています。制度運用に限らず、温暖化対策を講じるあらゆる分野に対して、今後もコンサルティングを継続していきたいです」
※デジタル技術の活用によって、ビジネスモデルや業務環境、組織などを変革し続け、新たな価値を提供していくこと。